「あーあ、失敗しちゃいましたか。」
彼らは気だるそうに言う。

「失敗って何を?あなた達は一体・・・」
サニーは彼らに問いかける。

すると赤髪の方が口を開いた。
「おっと、名乗るのを忘れていましたね。俺はレッド、それとこちらは双子の弟のブルーだ。」
彼らが名乗った瞬間シャイニーとルミナスはひどく怯えた。

サニーは彼らと何があったのかを聞いた。

「実は私達は早くに親を亡くしていて近所に住むあの二人に引き取られたんですよ。」
「けれども奴らはあたし達に冷たくて褒められたりしたことは一度もなかったの。」
「その上気がついたら洗脳の道具にされていて気が付いたらこんなことになっていたんです。」
サニーは話を聞くとレッドとブルーに怒りを見せながら詰め寄った。

「この子達がどれほど傷ついてきたのか考えたことあるの?」

「傷つくも傷つかないも俺は厳しく接していたつもりですよ。それがおかしいのですか?」
「間違ってるのはあなた達の方ですよ。厳しく育てて何がいけないというのですか?」
レッドとブルーは悪びれるどころか逆に開き直った。

「あなた達は厳しくしてるんじゃない!これはれっきとした虐待よ!!」
サニーはさらに強い口調で言う。

しかしレッドとブルーは怯まない。
「虐待なんて人聞き悪いですね。俺達は恋愛に縁がなくてカップルや家族連れが目障りだったからこいつら(姉妹)に当たり散らしてただけで、で何かに使えないかと思ってたらこれは使えると思ってこいつらを洗脳して殺戮兵器として使っていただけなのですよ。たまたま高い戦闘力を持つお前(サニー)がいたおかげでお前の能力を元に最強の手駒を使えたんだけども成功しようがしまいがどの道こいつらも始末するつもりだったんですがね。」
レッドとブルーは恐るべき本性を明かした。本音を聞いたシャイニーとルミナスは涙目になりながらこう言った。

「私達を利用する目的でこんなひどいことしてたなんて最低!」
シャイニーとルミナスはレッドとブルーに怒りをぶつけるが

「この俺に歯向かうとはいい度胸してるじゃないか。」
レッドとブルーはシャイニーとルミナスに詰め寄ると手を光らせながら彼女達を踏みつけた。
もちろん彼女達は悲鳴を上げながら苦しむが、彼らは容赦なく甚振る。

そして

「用は済んだことだし、お前らには消えてもらうよ。」
レッドとブルーはエネルギー弾をシャイニーとルミナスに向けて撃とうとした・・・瞬間だった。

「いい加減にしろおおおおおおおおおおおお!!!!!」
怒りを爆発させたサニーは光らせた拳をレッドとブルーにぶつけた。

「まだ育ち盛りの女の子にこんな仕打ちするなんてええええええええええっ!!!お前らだけは死んでも許さないんだからあああああああああああああああああああああっ!!!!!」
サニーは激しく絶叫しながらレッドとブルーを滅多打ちにする。サニーの猛攻で彼らはボロボロになるが、殆ど表情を変えなかった・・・かに見えた。

しかしその直後、彼らに異変が起きる。

ゴッ

突然攻撃を受けたサニーは後ろに吹っ飛ばされた。サニーは立ち上がると目の前にはレッドとブルーが迫っていた。
彼らは白目を剥き、危険な雰囲気を漂わせる。

その後二人同時にパンチを繰り出し、攻撃を仕掛けた。
サニーはすぐさま避けるとエネルギー弾を撃とうとするが、それを遮るかのごとくレッドが口を開いた。

「噂によると悪党殲滅目指してんだってな。けどそれは無理だ。てめえのような無能がどう頑張っても無意味なことだ。」
レッドの言葉にサニーは動きが鈍る。

畳み掛けるようにブルーも口を開いた。
「所詮貴様のやってることは全て・・・無駄でしかねえんだよ。」

ドゴォッ

「ああああああああああっ!!!」
心が折れたサニーはブルーの攻撃を受けてしまい、その場に倒れた。

「ヒーロー気取りの無能が!でもこれでゴミは片付いたな。」
レッドがそう言った時だった。

ドゴォッ

レッドとブルーは突然攻撃を食らう。彼らの前に現れたのはパワーアップしたルージュ・マイケル・フローラだった。

「サニーのやってることは決して無駄なんかじゃないよ。」
ルージュはサニーを諭す。仲間の応援でサニーは気力を取り戻し、再び立ち上がった。

サニー達は手を光らせながらレッドとブルーに立ち向かった。

「それで復活したつもりか!」
レッドは呆れる。

「それはどうかな?」
サニーはそう言うと一斉にエネルギー弾を発射した。

続く

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